らくたび京町家・お香だより―2月の香り

らくたび京町家では、毎月その月のイメージにあったお香を焚いて、日々お客様をおもてなししています。 らくたび京町家で焚いている「今月のお香」を月替わりでご紹介いたします。

如月（きさらぎ）。

寒さの厳しい頃、重ね着をして寒さをしのぐことから「衣更着（きさらぎ）」、それが転じて「如月」と呼ばれるようになったのだそう。
他にも、次第に春めいてきて、草木が芽生える時期であることから「生更木（きさらぎ）」になったとも。
その文字通り2月は、春を呼ぶ花・梅が美しい季節でもあります。

寒さの厳しい中、凜とした佇まいでけなげにつぼみをつける梅。

「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」

との菅原道真の歌にも登場するように、太宰府に左遷された菅原道真を想い、京都から大宰府まで飛んで行ったという「飛梅」伝説にもそのけなげさが垣間みられるようです。

そんな如月－2月のお香は、薫玉堂さんの「北野の紅梅」。
小雪の舞う中、凜と咲く紅梅の姿を思い起こさせるような華やかな香りは、もうすぐやってくる春の気配を感じさせてくれるようです。
らくたび京町家にお越しの際は、ぜひ「東風の香り」に包まれてみてください。

2月のお香「東風の香り」を楽しんでいただける、2月開催の「らくたび京町家イベント」は下記の通りです。